運動神経向上のコツ 〜遊び方②〜

前回に引き続き、遊ばせ方のコツについてお話しします。
今回は10のポイントの後半5つについてです。

⑥対応性…条件の変化の事。
慣れている動きでも、道具や用具または条件を変えることで神経の発達を促します。例えばサッカーボールでのリフティングを、テニスボールに変えることで、同じような動きでも違った神経を使うことができます。

⑦不規則…合図を変えたり、フェイントを入れること
競争などの合図にバリエーションを加えます。小学生くらいになると、足し算などをさせて、「答えが偶数でスタート」といったものでも良いかもしれません。

⑧短時間…一つの運動を長くせず、短時間で変える
コーディネーショントレーニングは、神経系のトレーニングとして位置づけられるので、あまり長く行わないことや、疲れてからにならないように、運動の序盤に行うといった事が必要です。特に小さい子どもであればあるほど集中時間も短い為、飽きる前にテンポよく変えてあげることが大切です。

⑨タイミング…レベルアップのタイミング
我々が指導時に特に注意していることは、レベルアップのタイミングです。
RUSのレッスンの限られた時間のなかで、子どもたちを伸ばしてあげたいと思っていますので、非常にシビアにタイミングを計っていますが、保護者の方はそこまで神経質にならなくても、一つのことがほぼ出来るようになったら、少しだけ難しいことを提示してあげてください。

⑩トラウマ…恐怖を感じさせない
新しいこと、特に危険を伴うことにチャレンジする時は(初めて自転車やスケートボードに乗るときなど)、怖いといった感情や、難しすぎると感じたりしないように慎重に行う必要があります。怖がりな子もそうでない子もいると思いますが、最初は嫌な感情が無い方がスムーズに進みます。一度恐怖を感じてしまった場合は、無理に次の段階に進もうとせず、レベルを下げて簡単に出来る内容にして、自信をつけさせてあげることが大切です。

文章で読むと難しく感じるかもしれませんが、お子様と一緒に遊ぶ時に上記のポイントを知っていれば、いつもの遊びの中にコーディネーションのエッセンスを加えることができますので、是非知っておいてください。

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