2017年も残りわずかとなってきました。時の流れが恐ろしく速く感じる今日この頃ですが、「秋」といえば「読書」「食欲」「スポーツ」の秋といわれるように、秋は何をするにも良い季節で、私は一年を通して一番好きな季節です。
私は毎年「年間100冊読書」を目標としています。やはり「運動」「スポーツ」関係の本を読むことが多いのですが、同じキーワードで本を読み続けると、情報の変化に気づきます。以前は当たり前とされていたことが覆ることもあり、研究者の手によって新しい理論も出てきます。
今はインターネット社会となり、すぐに欲しい情報が手に入るので私も多用します。しかし、自分が欲しい情報だけがピンポイントに入ってきたり、情報の真偽を確かめる目が必要になります。本においては、インターネットに比べると比較的、情報が確かであるということと、自分が持っている情報や知識の枠外に広がるという点で、インターネットだけでなく、本を読むという事は大切なことだと思います。
子ども達には、漫画からでもいいので(最近は漫画さえ読めない、読み方がわからないという子どもが増えているそうです)本を読む習慣をつけて欲しいものです。
「秋」と聞くだけでよだれが出そうになるくらい、おいしいものがたくさんある季節です。最近では「食トレ」という言葉も出てきたように、「食事」は運動・スポーツにおいてかなり重要だといえます。
食トレについて詳しい説明は省略しますが、食事で大切なことは、バランス良く栄養を摂取することです。学童期においては、身体的成長が目覚ましく、活動量も増加する為、成人の必要量に近い栄養素を必要とするようになります。運動後にたんぱく質を摂ることは、筋肉の成長には欠かせません。
ただしエネルギーの過剰摂取による過体重には気を付けなければなりません。体重が重過ぎると、体重と筋力のバランスが崩れ、身体をコントロールすることがどうしても難しくなります。その結果「運動が苦手だ」という苦手意識がついてしまい、余計に身体を動かさないという悪循環に陥ってしまいます。
逆に痩せすぎも良くありません。栄養が不足すると、体を動かすためのエネルギーがないばかりか、ぐんぐん成長する時期に正常に発達しなくなります。思春期の女性が、体型を気にして過剰なダイエットをすると、ホルモンバランスが崩れ月経異常などを引き起こしてしまいます。
「食欲の秋」を「食育の秋」として、食生活を見直し、健やかな体を作る機会にしてみてはいかがでしょうか。
私がARPSで子どもたちに運動を教えているのは、何もすべての子どもがアスリートになってほしいと思っているわけではありません。運動やスポーツから得られる恩恵は数えきれないほどあります。心や体を成長させることは当然のことながら、「頭」を使う事もスポーツには必ず必要となります。「体を動かす」という事を軸に、子どの成長の手助けができればと考えています。「文武両道の秋」を目指しましょう。