あけましておめでとうございます
気持ちも新たに今年の目標を立てている方も多いのではないでしょうか。目標を立てるという事は、想像した自分に近づくように行動すると言えますので、今回は『想像=イメージする』ことについて書きたいと思います。
まず、『運動神経が良い』要因の一つとして、想像と身体操作の誤差がほとんど無いということが挙げられます。つまり『自分のイメージ通りに体を動かす』ということなのですが、これはかなり難しいことだと思います。ビデオなどで自分を観ると「え?私こんなのになってるの?」と思った経験をした方も多いのではないでしょうか。
イメージと身体操作の誤差を少なくするためには、運動直後のフィードバックが大切です。スポーツの指導現場では、指導者のアドバイスがそれにあたりますが、言われただけで修正するのはなかなか難しいものです。他者からのフィードバックだけでなく、自ら確認できればそのフィードバックがより有効になります。スマホの出現でカメラが身近にある現在では、自分の姿を動画で確認することが容易になり、家庭でも簡単に動きを確認することができるので、子どもに自分の姿を見せてあげるのはとても良い練習になるでしょう。
ただし、イメージと身体操作の誤差を少なくするためには、まず前提として良い見本がイメージ出来ているという事が必要になってきますが、これも近年では動画サイトなどで様々な映像を確認することができますので、プロや上手な人を見て【良いイメージを持つ】→【やってみる】→【自分を客観視する】→【修正する】というようなサイクルを繰り返すことで、よりイメージ通りの動きができるようになってきます。
イメージが大切なのは何もスポーツだけではありません。大人になって仕事をするうえでも、イメージ力は重要な能力の一つだと思います。これから行う仕事を具体的に計画(イメージ)して行動を起こす。そして改善点を見つけだし、次のタスクに活かすというのは、いわゆるPDCAサイクルと呼ばれていますが、最初の計画がぼやけたものだと良い結果にはつながりません。
ARPSで私たちがイベントをする際には、当日の事をあたかも脳内で実際に起こっているくらいに強くイメージして、シュミレーションやミーティングを重ねてから本番に挑みます。もちろんそれだけやっても本番では問題点は見つかるのですが、事前にイメージしていたものとの誤差があるからこそ、次に活かすことができます。
例えば子どもが、夢を持ち【良いイメージを持つ】、それをかなえるために行動し【やってみる】、達成への努力の方向性が間違っていないか確認する【自分を客観視する】。そして目標を更新したり、無駄をなくす【修正する】というようなことでも、まずは自分の将来のビジョンをイメージするという事が先決となります。
そしてそのビジョンが明確であればある程、より実現しやすいのは人生においても同じでしょう。
つまり、ただ何も考えずスポーツや運動を行うのでなく、良いイメージを強く持ち意識的に行動することは、生きる力を身につける練習にもなっていると思うのです。