生駒校がオープンしてもうすぐで1か月が経ちますが、開校するまでには解決しなければならない問題や壁が多少なりともありました。今回は「壁を超える」というテーマで書きたいと思います。
まず、挑戦を阻む壁には『目に見える壁』と『目に見えない壁』の2つがあります。『目に見える壁』は〝資金が足りない″〝能力が足りない″といった物理的なものを指します。そして、『目に見えない壁』は〝失敗したらどうしよう″〝面倒くさいから後回しにしよう″といった、自分の内なる精神的なものを指します。
例えば、何かを続けようと最初は強い意思で始めても、数日も経つと「~だから出来ない」や「もう飽きてしまったからやめてしまおう」と色々自分にいいような理由をつけて、継続できなかった事はだれしも経験があるはずです。
このように、事を成す際に大きな壁となり得るのは、『目に見えない壁』の方で、自らが作り出した内面的な障害であることが多いのです。
子ども達にとってもこの『目に見えない壁』は常に存在しています。「失敗したら恥ずかしい」「出来ないからやらない」と言って避ける行為は、自分の心をストレスから守る一つの手段ではありますが、全ての事から逃げてばかりではストレスに対する耐性も形成されません。
そして、『目に見えない壁』を乗り越える為には、小さな事でも成功体験を積み重ねていく事で『粘り強く続けること』と『自分への自信』を身につけていく事が重要です。我々が「すぐに出来るようになることが偉いんじゃなくて、出来るようになるまですることが大切なんだよ」と子ども達に言っているのは、『出来るようになるまで続ける』→『自信がつく』→『またチャレンジできる』というループに乗せてあげたいと思っているからです。
またCクラス以上の子ども達には「自分で練習のやりかたを考えてやってみて」とよく言います。それは自らの試行錯誤で得た成功体験は、自己成長を促進させ、壁を乗り越える力を身につけられると思っているからですが、子ども達にいきなり「全部考えて一人でやってみろ」というのは無茶ですので、自分でしっかりと考えられる材料と、方法を増やせるようなレッスンを心がけています。
アープスでは、運動を介して子ども達に何を伝えられるかを常に考えています。