運動やスポーツには、目標の為に練習したり、壁にぶつかった時に乗り越える力がつく機会が多く存在します。また試合に勝つこともあれば負けることもあり、努力の成果が報われることもあれば、そうで無いことも多々あります。
自分や相手と真摯に向き合い、目の前の問題を解決していくことが成長につながっていきますが、その為には「自分はできる」という気持ちが必要です。
“自分はできる”という気持ちは、「自己効力感(セルフエフィカシー)」ともいいます。「困難を乗り越えられるのかどうか」という自分の能力に対する自己評価のことなのですが、自己肯定感が高いと、失敗や困難にぶつかっても比較的早く立ち直ったり、チャレンジできるようになります。
自己効力感を高めるのには5つのポイントがあります
・達成体験(自分で成功体験を積む)
・代理体験(他人の誰かの成功体験を見聞きして自分もできそうだと思う)
・言語的説得(自分には能力があると言ってもらう)
・想像的体験(成功するイメージを持つ)
・承認(他人から認められる)
何かピンと来ませんでしたか?
これらの自己効力感を高める要因のほとんどは運動やスポーツで経験しやすい事なのです。
目標の為に小さな成功体験を積み重ね、時には仲間に先を越され「俺だって!」と奮起し、周りに「君ならできる」と励まされ、目を瞑りながら成功や勝利をイメージし、結果がついてくれば「よくやった」と他人に認められる。
私はたまに子ども達に「先生は子どもの頃から、人ができることは自分もやったらできると思っていたよ」と言うことがあるのですが、実際、本当にそう思っていたし今も思っています。人生を振り返ってみると私の自己効力感の高さは、運動・スポーツから多く得られたものだと思っています。
ARPSの子ども達には、レッスンや様々な経験を通して「自分はできる」という気持ちを持ってもらいたいと思っています。