今回はどうすればスポーツが上手くなるかについて書きたいと思いますが、そのことを語る上でまず「スポーツスキルとコーディネーション」について説明をしなくてはなりません。
まず先にスポーツスキル(以下スキルとする)についてですが、スキルとはいわゆる「技術」であり、例えばサッカーなら、「シュートの蹴り方」や野球の「バットの振り方」などに該当します。
このスキルが高ければ「あの子は〜のスポーツが上手いね」ということになります。スポーツをする上でスキルを習得することは必須であると言えます。スキル習得には正しいとされる動作を繰り返し行い、無意識下でも体が自然と動くようにする必要があります。
したがって特定のスポーツ教室などはスキルだけを教えていると言っても過言ではありません。
ではコーディネーションとはなんのことでしょうか。コーディネーションとは簡単にいうと「調整力」と思うとわかりやすいかもしれません。例えば新しいスキルを習得する際には、身体を自分の思うように調整して動かさなければなりませが、コーディネーションの能力が低いと、習得が遅くなったり、動きの応用がしにくくなっってしまいます。
とは言え一概に「スキルとコーディネーションは全く別物」というわけにはいかないのですが、大まかには分けて考えてもらってもいいと思います。
私はよく「コーディネーションは土台基礎、スキルはビル・建物」と表現しますが、上記でも述べたように、特定のスポーツ教室でスキルの練習しかしないということは、土台が狭く地面が柔らかい状態で大きなビルを建てようとするのと同じことになります。
したがって「どうすればスポーツが上手くなるか?」という問いの答えは「コーディネーション能力を養いつつスキルの練習をする」というのが正解となります。
ARPSは「ARPSコーディネーションスタジオ」という名前の通り、コーディネーション能力の向上をベースとしていますが、個々や年齢、必要に応じてスキルにフォーカスすることもあります。
昔は外遊びの中で自然とコーディネーション能力が養われてきましたが、現在ではそのうような環境はとても少なくなりました。そしておそらく失われたものは簡単には戻らないと思います。ですので子ども達にとって良い環境を現代に合わせて作って行かなくてはならないのかもしれません。