9月に入り運動会シーズンとなりました。最近では5月に運動会をするところもあるようですが、まだ秋口に運動会をするところも多いのではないでしょうか。たくさんある競技の中でも、今回は花形種目である「徒競走」について書きたいと思います。
徒競走はいわゆる『短距離走』です。短距離走のフォームや技術などの全てをお伝えするには紙面が足りませんので、ここでは、家でも出来る『徒競走で少しでも速く走るための練習』について説明したいと思います。
① とにかく走る
まず1つ目は『とにかく走る』です。「な―んだそんなことか」と思われるかもしれませんが、最近の子どもたちは走る量が足りていません。運動会1か月前から1日10分でもいいので、全力で走る練習をするだけでも、速く走れるようになります。タイムを計ってあげると、モチベーションも上がってくると思います。
走る距離は、徒競走で走る距離よりも少し長め(10メートルほど)で普段から練習すると良いでしょう。
② スキップをする
スキップは、陸上選手も練習するほど、速く走るための動作が含まれています。練習の方法としては、(1)足を高く上げて出来るだけ高く弾むようにする方法と、(2)振り上げる方の膝を、上ではなく前に膝蹴りするように出して素早く軸足と交差させる方法、の2つのパターンを練習しましょう。
③ 最初からゴールを見ない
多くの子どもたちは、スタート直後からゴールを見るので、体が起き上がってしまいます。これではスタートの加速が出来なくなってしまうので、スタートから10m位は、少し斜め下の地面をみて、それから徐々にゴールの方に顔を向けるのがよいでしょう。飛行機が離陸するイメージでやってみましょう。
④ ゴールをゴールだと思わない
ゴールテープが見えて、「もうすぐゴールだ」と思ってしまうと、どうしてもゴール前で失速してしまいます。子どもたちには「ゴールテープの先にゴールがあるんだよ」というように伝えて、ゴールさせるようにしましょう。
⑤ 隣を気にしてはしらない。
よく、走っている最中に隣で走っているお友達が気になって、首をキョロキョロしてしまう子がいます。首がぶれると、体軸もブレてしまいますので、隣は気にせず走りましょう。
『走る』ことは一見単純なことのように思いますが、速く走る為には、たくさんの技術が含まれています。しかし子どもたちにあまり難しいことを言っても仕方ありませんので、とにかくたくさん走って運動会のヒーローになれるように頑張ってみてくださいね!