おかげ様で、ARPSはこの10月で5年目に突入いたしました。これもひとえに皆様のおかげだと感謝しております。今回はARPS(旧ライズアップスポーツ)の立ち上げから現在に至るまでの経緯を書きたいと思いますので、お読みいただければ幸いです。
私が中学校で体育の教師をしていた頃、生徒たちを見ている中で違和感を感じる時期がありました。私たちの時代では、クラスや学年には『運動なら何をやらせてもスゴイ』というような生徒が何人かいましたが、そういった『運動神経抜群』の生徒の数があまりにも少なくなったように感じたのです。
サッカーやバスケットは出来るけれど(小さい頃から習っているから)、マット運動や、跳び箱はほとんど出来ない。体操は出来るけれど、球技は不得意といった生徒が多く見られたのです。つまり、出来るスポーツが限定されていたのです。
幼少時の多種多様な運動経験が、その後の運動能力の向上にとても大切だということを知っていた私は、子ども達の運動能力を向上させたいという思いが強くなり、運動の楽しさ、スポーツによって得られる恩恵を多くの子ども達に知ってもらいたいと思うようになってきたのです。
昔のように、テレビゲームやインターネットがない時代には、親が関わらなくとも、道路や空き地、グラウンドに行けば、外で遊んでいる子ども達を多くいましたが、最近では外で遊んでいる子ども達をほとんど見かけなくなりました。このように社会の変化に伴い、環境が変わった現在では、放っておいては子どもの運動能力は伸びない世の中になってきたのだと憂うようになりました。
子どもの運動神経を向上させるためには、出来るだけ早いうちからテコ入れをしなければならない、と考えていたことと、ちょうどその頃に自分の子どもが2,3歳だった事もあり、3歳半からの運動神経向上教室「ライズアップスポーツ」を立ち上げるにいたりました。
立ち上げ当初は、知識は理論を持っていても、実際3歳の子どもを指導することに慣れておらず、空回りしていた部分もたくさんあったように思います。机上での知識はもちろん大切ですが、指導現場で生きた知識にしなければならないことや、子ども達を指導する中で私たちが教えられることもたくさんあり、本には載っていないことも多くあることに気が付きました。今でもまだ子どもたちにとってよりより指導を常に模索しているところです。
保護者の皆様方には、難しい理論などはわからなとも、もっと子どもたちが自ら体を動かせる環境を整えてあげて欲しいと思っています。
『ライズアップスポーツ』は『結果にコミットする、ライザッ〇』と間違えられることも多くなり、運動神経向上教室『ARPSと』名称を変えましたが、5年目に突入した今でも、『子ども達の為に』という当初の志は変わっていません。
9月から新しい指導者も増え、これからも、もっと多くの子どもたちに質の高い指導と、運動することの楽しさを知ってもらうためにスタッフ一同、研鑽いたしますので、これからもARPSをご愛顧いただければありがたく思います。